昨年のMETALEXで活躍してくれたMくんからのメッセージが届きました。
今回のインターンシップでは海外展示会で英語通訳をすると同時に、来場者から超硬合金の加工についてヒアリングをさせていただきました。今回で2回目のMETALEXということもあり、顧客への返答に困ることは少なかったですが、十分なヒアリングを行うことに苦労しました。顧客の専門分野など聞き取るように指示のあった情報については質問できたものの、顧客のニーズを引き出すことにとても苦労しました。ブースに来られる来場者が「こんなものを探している」などと直接的にニーズを伝えてくれるケースはほとんどなく、基本的にはこちらの会社や製品に関する情報への質問から始まることが大半でした。そのため相手にニーズを感じてもらい信頼関係を築くためには、相手の話に対して適切なタイミングで質問することによって情報を聞き出すことが大切と感じました。
METALEXでのインターンシップを終えてから私は、通訳のアルバイトと営業サポートのインターンに取り組みました。通訳のアルバイトでは事前に通訳を担当する人の情報や催し物をリサーチしておくことで、たいていのことは慌てることなく対応できるようになりました。それ以外でも、万一すぐに表現が浮かばないときに備えて通訳中はペンと紙を常に携帯するようにしています。また営業サポートについては、インターンシップで学んだ相手からの情報を聞き出す力が成約に直結すると言っても過言ではありません。相手から警戒されたり面倒がられたりと、営業マンにとってはマイナスの印象から会話が始まることがほとんどです。そのため自分は営業時にはMETALEXでのインターンシップを思い出しながら、顧客のニーズを聞き出すことで不信感を払拭して信頼関係を生み出すように努めています。
このような貴重な機会のおかげで、私は社会で求められる能力と今の自分に足りない点に気付くことができ、その改善に向けて次の行動を起こすことができました。営業や「報連相」の時には自分のコミュニケーション能力の低さが露呈するのことが多かったものの、この貴重な機会のおかげで自分は至らなさに気付くことができたのだと感じています。自分の欠点に気付くことができれば、自分で改善策を考えて行動に移すことで自分の成長につながると思います。考えた改善策を実践する場は身の回りの多様な場面にあるのだから、経験をどこまで生かすことができるかは自分次第だと常に意識するようにしています。インターンシップは、学生にとって社会人として到達すべきレベルを知ることのできる身近で、なおかついい意味で厳しい環境だと思います。私の場合到達すべきレベルにまだまだ届かないので、これからも別のインターンシップなどでコミュニケーション能力の特に相手の立場になって話を聴く力を向上させていこうと考えています。